不登校の原因と対応

 不登校の原因は諸説ありますが、いじめなどの学校生活が原因の場合や、虐待などの家庭環境の問題が原因である場合など、様々な原因があるといえます。

 また、不登校の人の中には、残念な事に、いわゆる非行少年となってしまう人もいます。ここでいう非行少年というのは、例えば法に触れるような、反社会的な行為に関与する人の事を指します。非行に走った人達は、他人に迷惑を掛けることを繰り返しているわけですが、他人に迷惑を掛けている行為については戒める必要があります。

 しかし、一方で、非行少年の行為の背景を考えたとき、虐待などの家庭環境の問題から非行に走ってしまっている場合もあるので、教師や地域の大人たちが非行少年の人たちの声に耳を傾けたり、対話をしたりする姿勢を見せる事も必要です。

非行に走っていない不登校者を「悪い子」として扱うべきでない

 一方、不登校の多くは、非行に走ることがない、他人に迷惑を掛けているわけではない場合だと思います。そうした人を、非行少年と同じような「悪い子ども」として扱う事は絶対に避けるべきです。仮に非行に走っていない子どもを非行少年と同様に扱ってしまった場合、その子どもが「自分はどうせ悪い子なんだ」と思ってしまい、自暴自棄になってしまったり、本当の意味での非行に走ってしまう可能性もあります。

 そもそも、犯罪などの非行は悪い事ですが、不登校は悪い事ではありません。非行に走らない状態の不登校は、決して悪い事ではないということを明確にしておく必要があると思います。非行に走らない不登校者の場合、学校ではいじめの被害者だったりする場合がありますので、そのような場合は、「自分の人権を守るための手段」としての不登校は悪い事ではないという事を子どもに教えるとともに、保護者などの大人が子どもの人権を守るという姿勢を見せていくことが重要です。

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