カウンセラーと不登校対策について

 不登校の背景には、いじめ問題や学校生活、教師との人間関係など様々な要素があります。特に中学生の場合は多感な時期だということから、不登校になりやすい時期でもあり、不登校の人がクラスに1~2人ないしそれ以上の数に上ることもめずらしくありません。

 また、不登校の人が不登校になる理由も多様なものです。例えば、あるクラスに3人の不登校者がいて、その人たちをAさん、Bさん、Cさんとすると、不登校になった原因はAさん、Bさん、Cさんのそれぞれの事情によって異なってきます。もちろん、Aさん、Bさん、Cさんはそれぞれ性格も違っていることは間違いないでしょう。

 不登校対策について考える場合、不登校になった原因や、本人の性格など、様々な要因を細かく把握したうえで適切に対策を行うことが大切になります。そして、仮に不登校状態から学校に復帰することをめざすなら、本人にとって信頼できるカウンセラーと提携し、専門的な知識や技術を持った人による心のケアなどの過程が重要になります。(なお、2013年制定のいじめ防止法では、カウンセラーの活用も含めたいじめ対策についても法律で定められました。)

カウンセラーにも相性がある

 ただし、カウンセラーの中にも様々な考えの人がいます。また、カウンセラーの人達の間でも、学んできたカウンセリングの理論が違えば、採用されるカウンセリングの方法も違ってきます。

 カウンセラーに不登校対策を依頼する場合のリスクとして、カウンセラーとの相性が合わない場合、カウンセリングによって逆効果となってしまう可能性も大きいということがいえます。そのため、相性が合うカウンセラーをよく見極め、各々の不登校者に合ったカウンセラーを選び、適切なカウンセリングを受けるということが大切です。

 なお、近年では、学校にもスクールカウンセラーを配置している場合もあります。スクールカウンセラーを活用することも悪いわけではありませんが、スクールカウンセラーの場合は、相談者がカウンセラーを選択できず、学校に配属されている指定のカウンセラーに相談するという事が前提となっています。そのため、不登校者が通っている中学校に配置されているカウンセラーが、かならずしも生徒と相性の合うカウンセラーだとはいえない場合、スクールカウンセラー以外のカウンセラーを探すことが重要になります。

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