院内学級(訪問学級)【用語解説】

 病気入院が理由の不登校(長期欠席)の場合、学校を長期的に欠席すると、学習の遅れなどが顕著になり、入院中に不安になるだけでなく、実際に学校に復帰した後の学業に支障が出ることもあります。そうした学業の遅れが原因で、せっかく退院して学校に復帰しても、結局は不登校になってしまうという可能性もあります。

 そのため、入院による長期欠席を要する人は、院内学級、または訪問学級について調べておくことをおすすめします。院内学級(または訪問学級)の対象者は、慢性の病気で長期入院している人や生活規制が必要な子どもということになります。病院の中に学級が併設されているか、最寄の学校から教師が訪問して学習指導にあたるか、の何れかの形で設置されている学級が、院内学級(訪問学級)ということです。

 院内学級(訪問学級)は、各自治体の教育委員会と各病院の連携によって設置されているものですが、現状では、設置している病院は非常に少ないというのが現状です。また、院内学級(訪問学級)の指導を受けるためには、現在在籍している学校から病院の最寄の学校に転校する手続きを取ることが必要な場合もあると思います。

 しかし、病気欠席が半年以上などの長期にわたる場合、特に義務教育では学校に通えない事の不安感や、実際の不利益が非常に大きいことは否めません。まずは、院内学級(訪問学級)による学習指導を受けることが可能かどうか、あるいは可能になる手段が存在するのかということを主治医などに相談したり、インターネット等を活用して調べてみることをおすすめします。

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