学習の機会【用語解説】

 よく「義務教育」という言葉を耳にしますが、これは子どもが教育を受ける義務を負うという意味ではなく、親が子どもに対して教育を受けさせる義務を負うという意味での「義務教育」です。

 したがって、子どもたちは、学校でいじめなどの深刻な状態にある場合は、学校に行かなくても良いという選択をすることができます。もちろん、これは、国が学習の機会を確保することが前提となっていて、その基盤の上に立って、親が子どもに対して国の制度としての教育を受けさせるということだといえます。

 しかしながら、いじめ問題や部活動中の事故などの中には、明らかに学校の教師の安全配慮義務違反があるものもあります。いじめに学校の教師が関与していたり、不祥事をもみ消そうとしたりしている学校側や教育行政の態度が報道などでも多く取り上げられています。その中で、泣き寝入りしている子ども達が大勢います。

 学習の機会の平等とは何なのかということを、大人の社会が今一度考え直す必要があるように思います。

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