自分に合った通信制高校を選ぶ

 不登校の中学生にとって、卒業後の進路は大きな悩みのたねとなりますが、そうした人の進学先として、通信制高校に進学する事を一つの選択肢として検討することは意義があると思います。

 通信制高校として設立されている学校の場合、ほとんどの場合、規定の単位が取得できれば、最短3年で高校卒業とみなされます。また、全日制の高校に入学した後で中途退学などをした場合でも、退学した高校の単位や在籍期間を認定した上で学校の単位を取得することになるので、全日制の高校の中途退学と同時に通信制高校に転校すれば、ほかの同級生と同じ年(18歳の春)に高校卒業を迎える事が出来る場合も多いと考えられます。

 しかしながら、通信制高校を選ぶといっても、様々な形の高校が存在しているので、通信制高校を選択する際には、各高校の違いをしっかりと把握し、自分に合った高校を決める事が大切です。

将来の大学進学も視野に入れる

 通信制高校に進学した人の中には、将来は大学受験をして進学したいと考える人もいます。毎日の登校を必要とする高校(全日制など)に通わずに、高校卒業の資格を得る方法としては、高卒認定試験に合格するか、通信制高校を卒業するかのどちらかが必要です。このようにして高卒資格をえて、大学で学ぶという目標を立ててみるのもよい選択だと思います。

 ただし、通信制高校の場合は、サポート校に同時に入学して支援を受けることで、卒業や進学の支援を受けるという仕組みが存在する場合もあり、サポート校での学習支援によって大学進学をめざすことが一般的になると思います。しかしながら、サポート校に通う場合には、場合によっては毎日の登校を必要とする場合もあります。長期の不登校の人にとっては、サポート校に通うことが難しい場合もあり、サポート校に通わずに通信制高校の登校日だけ登校して卒業をめざす選択をするなら、大学受験に合格できるくらいにしっかりとした独学を自宅で行うという覚悟が必要になります。

 自分に合った学校選びのためには、サポート校と通信制高校との違いなどを十分に把握することが大切です。サポート校と通信制高校との違いについては、 次のページを参照してください。

sponsored link

メニュー

inserted by FC2 system