高卒認定試験【用語解説】

 高卒認定試験とは、不登校などの理由で高校を卒業しなかった人が、高校卒業と同じ程度の学力があることを証明するために受験する試験です。ただし、高卒認定試験の合格が、そのまま高校卒業という意味ではなく、大学受験や、一部の高卒者向けの求人に応募する場合に、事実上の高卒として扱われることになるだけにしかすぎないという点に注意しなければなりません。

 高卒認定試験は、毎年2回、各都道府県で行われています。かつては「大検」と称していた経緯から、2000年代以前に高校生だった人たちの多くは「大検」と呼ぶことがありますが、最近、制度が変わって名称も高卒認定試験というようになり、これまで受験が認められていなかった全日制の高校の在学生でも受験できる制度になったことなど、新しい制度が導入されたことで知られています。

 中学の時点で不登校の人の場合、高校に進学することなく、自宅で高卒認定試験にむけた受験勉強にとりくんで合格を目指し、大学受験をめざすという選択もあります。各都道府県で実施されている試験なので、いじめや病気などの理由で不登校になった人でも、自分の住んでいる都道府県内で受験できるため、高校に進学せずに高卒認定試験をめざすというのも一つの選択肢かもしれません。

 あるいは、一度全日制の高校に進学してみて、そこでも不登校になってしまったら、高校に学籍をおきながら高卒認定試験を受けることも出来ます(これは、高卒認定試験の制度になってから可能になったことです)。その場合は、仮に1年以上、全日制等の高校に在学できたら、その学校で取得できた単位の科目は、高卒認定試験では免除されるので、高校に行かずに高卒認定試験を受験する人よりも軽い負担で合格することが可能です。
 

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