調査書(内申書)【用語解説】

 調査書というのは、内申書とも呼ばれますが、高校受験でいえば、中学校から高校に対して、中学時代の成績や所見などが送付され、受験の成績に一定程度反映されるという現状があります。

 調査書の配点は、都道府県によっても違うわけですが、調査書の配点が高い地域では、高校入試のペーパーテストと調査書の点数とが1:1の比率となって高校入試の得点が決定されることもあります。入試のペーパーテストと調査書の点数とが1:1の比率なら、中学校の先生が高校入試の点数の半分をすでに決めた状態にあるということになります。

 そのため、中学校との関係が悪化すると、調査書の得点にも影響して、進路に影響するという事を懸念して、いじめや体罰などの問題に対して泣き寝入りせざるをえない中学生も多く、非常に大きな問題となっています。

 また、不登校の人の場合、学校への登校実績が無い部分の成績がつかないため、調査書の存在が、不登校の人の高校受験の際に大きな障害となります。不登校の人の多くは、調査書の影響が少ないとされる私立高校に入学しているか、通信制高校に入学している状況にあるといえます。

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