うつ症状とメンタルヘルス-うつ傾向の中学生は増加傾向

 中学生の不登校の原因の一つに、うつ症状やメンタルヘルスの問題があります。思春期という多感な時期にある上に、いじめ等の人間関係の問題も複雑なものになり、結果として抑うつ状態の中学生が増加傾向にあるといわれています。また、うつの傾向が見られる人を含めて考えると、現時点では不登校状態でない人の中にも、抑うつ状態が疑われる人もいるため、そうした人の場合でも、無理をしすぎると抑うつ状態の悪化による不登校になる可能性がある人がいると考えられます。

子どもを理解することが大切

 うつやメンタルヘルスの問題として、社会的にそうした問題を抱えている人に対する偏見が未だに根強いということがいえます。抑うつ状態に起因する不登校の場合、一般的な不登校に対する偏見に加え、うつ症状の人に対する偏見によって苦しんでいる人も少なくありません。

 抑うつ状態になる背景には、いじめや人間関係、学業など様々な面で苦労している場合が多いと考えられます。抑うつ状態による不登校に陥った場合、まずは、保護者の方が子どもの話に耳を傾け、子どもの良き理解者になるよう努めることが重要です。

 また、抑うつ状態の場合、何気ない言葉に対してもデリケートな状態になっているため、何気ない言葉や励ましの言葉も逆に悪い結果を招く場合がありますので、子どもにかける言葉についても慎重になる事が重要になります。

無理をしすぎないことが大切

 うつ症状が悪化しないためには、一時的に無理をしないということが大切になります。社会人の場合では、抑うつ状態による休職を認めている企業もありますが、学校の場合は、休んでいる期間にも学校のカリキュラムが進んでしまうため、どうしても無理をしてしまうケースがあります。症状の悪化が懸念される場合には、医師と相談の上、学校を一定期間休むことも必要になるものと思われます。

 また、うつ症状が一時的に良くなったと思ってしまい、勉強の遅れを取り戻そうと頑張りすぎて、逆に抑うつ状態が再び悪化してしまう可能性もあるので、抑うつ状態の改善と、学習の遅れの取り戻しのための勉強とのバランスについても、主治医の助言を仰ぐことが大切になります。

(ただし、このサイトにあるものは医学的に正確な記述ではありません。個人の症状等については医師などに相談される事を強くお勧めします。)

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