学校への復帰を目指すか、不登校の状態から新しい道を探すか

 まず、いじめなどの理由で中学校の授業を受けられない、あるいは学校側との関係もよくない状態の人の場合、無理に学校に行き続けると、余計に事態が悪化することもあるので、無理をせずに、次の進路を見据えた勉強をすることを考え、学校以外の専門家と相談することをおすすめします。

 一方、病気などによる一時的な不登校で、学校への復帰を前提として考えている人の場合は、療養中の体調のよいときに、学校の授業の遅れを最小限に食い止めるための勉強をしていくことが最優先になります。

 ただし、いじめによるPTSDなどの後遺症がある場合や、教師からの体罰や不適切な指導などでスポーツ事故などの大きな疾病を負った場合など、医師のサポートが必須となっている人は、医師と相談しながら、無理のない計画で、将来の学業などの事について医師などの助言を聞くことが重要です。

学校のテストを受けたほうがいい?

 不登校の人の場合でも、余力があれば、学校のテストを受けたほうがよい場合もあります。もちろん、不登校の人の場合は理由があっての不登校ですから、学校のテストの受験は無理強いさせるべきことではないということを前提に考えるべきです。

 中学を卒業したとき、不登校の人の場合は、受験のときの調査書(内申書)の成績評価が、圧倒的に不利な状況になってしまいます。高校に進学する事を考えた場合、中学に出席せずにテストも受けないという場合、確実に調査書は最悪の評価とならざるを得ませんが、テストだけでも受けておけば、教科担任の方針によっては、その努力だけでもみとめてくれるかもしれませんし、そこから、高校進学という進路が開ける可能性もあります。

 また、病気などが原因の不登校の場合、中学の在学中に学校に復帰することが多いと思いますが、テストを受験できる場合とそうでは無い場合があるとはいえ、最低でも、テスト範囲の部分のテスト勉強をし、学校への復帰後の学習に遅れが生じないような備えが必要です。また、入院している病院によっては、院内学級(訪問学級)の指導を受けることが可能な場合もあるので、そうした制度についても調べておくことが大切です。

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